『マリーのアトリエ』恋愛要素なし、調合を楽しむ!「世界を救うのはもうやめた」

引用元:マグミクス
『マリーのアトリエ』恋愛要素なし、調合を楽しむ!「世界を救うのはもうやめた」

 1997年5月23日にガストから発売されたプレイステーション用ソフト『マリーのアトリエ~ザールブルグの錬金術士~』(以下、マリーのアトリエ)は、世界を救うストーリーが多かったファンタジー世界の中で、日常生活とアイテムの調合をメインで取り扱い、高い人気を獲得しました。桜瀬琥姫さんのイラストに惹かれて当時バイトしていたコンビニで購入し、ドはまりしてその後のシリーズもプレイし続けているライターの早川清一朗さんが当時の記憶を語ります。

【画像】「アトリエシリーズ」好きな作品は?(23枚)

* * *

 最初に雑誌で『マリーのアトリエ』の特集を読んだとき、内容には今一つピンときませんでしたが、桜瀬琥姫(おうせこひめ)さんが描いたキャラクターを見て、即購入を決断しました。筆者は桜瀬琥姫さんのファンだったのです。

 桜瀬琥姫さんは主に新声社の『ゲーメスト』や『コミックゲーメスト』などで活躍されていた方で、後に「ウルトラジャンプ」で『HEART SUGAR TOWN』、「コミックガム」で『GRANDEEK』を連載していました。最近はあまり見かけなくなっていたのでどうしているのだろうと思っていたのですが、2019年末に発売されたとある同人誌に寄稿されていたので、活動を続けておられるのが分かってホっとしております。

 それはさておき、当時、ファンタジー世界のゲームと言えば、魔王を倒し世界を救うのが定番のストーリーでした。筆者も一体何人の魔王を倒し、幾つの世界を救ったのか覚えていないくらいです。

 そんな状況だったので、『マリーのアトリエ』のキャッチコピー「世界を救うのはもうやめた」にはどこか惹かれるものがありました。今でこそファンタジー世界の日常を取り扱う作品は無数に存在しますが、当時はほとんど存在しなかったのです。

 アルバイトをしていたコンビニで発売日に『マリーのアトリエ』を購入した筆者は、ほんわかしたタッチで描かれるファンタジー世界での冒険と調合、そして他のキャラクターとの交流の中で生まれるストーリーにガッチリ心をつかまれてしまいます。そのとき筆者は、「ああ、こんな世界で暮らしてみたいな」という、憧れの念を抱いていたような気もするのです。