緊急事態宣言から1週間“深夜の解放区”『ANN』パーソナリティー陣が伝えたこと

引用元:オリコン
緊急事態宣言から1週間“深夜の解放区”『ANN』パーソナリティー陣が伝えたこと

 新型コロナウイルス感染拡大により、7日夜に緊急事態宣言が出されてから1週間が経過した。テレビ局では収録の見合わせなどが相次いで発表される中、深夜ラジオのパーソナリティーたちはそれぞれの立場から発信を務めた。“深夜の解放区”との異名をとるニッポン放送『オールナイトニッポン(ANN)』の1週間の動きを振り返る。

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■星野源&乃木坂がリモート出演に挑戦 岡村隆史は自宅で充実した生活?

 緊急事態宣言が出た当日の7日の火曜日、まず『星野源ANN』(毎週火曜 深1:00)では、星野が2016年3月の番組スタート以来、初となる自宅からテレワーク出演。冒頭では「オードリーさんがむつみ荘から放送をするとかはあったと思うんですが、今僕ひとりで家にいますから。スタッフのみんなとはテレビ電話をつないで、スマホの画面を見ながらお送りしております。生活の延長でやっているから。調べてもらったら、ANN史上初めてだそうです。おそらくラジオ史上初なんじゃないかなと。みなさん、歴史をいま目の当たりにしています」と発表した。

 星野は続けて「すごいことなんだけど、僕のいる環境はすごくないんです。なぜなら日常だから」と平常心でスタート。その後も各コーナーなどを違和感なく放送を進めていくと、番組の最後には「家からできるということがわかりました。なので、何でもできるぞANNは。みなさん、これからもよろしくお願いします。ラジオという媒体を通して、同じ時間を過ごしていきましょう。外には出られないですけれども、こういう風につなげることができる。苦しいことに対抗する方法はいろいろありますが、僕が一番好きなのは楽しむことです。バラバラの場所で乗り越えていきましょう」と語りかけた。

 8日の『乃木坂46ANN』(毎週水曜 深1:00)は、新内眞衣と秋元真夏がリモート出演。新内は冒頭で「このところ、テレワークとかでこの番組をリアルタイムで聞けるという人が増えているんですよ。すごくありがたいんですけど、睡眠はしっかりとって、免疫力を上げてほしいですね」とリスナーに呼びかけ。「乃木坂に入ってから2週間休みになったことないよね」と話しながら、2人そろって自宅でゲーム『どうぶつの森』に励んでいることを明かした。

 リモート出演がプラスになっている面もあるようで、新内は「ANNパーソナリティー生活5年目になったんですけど、お風呂にも入ってきちゃった」とサービストークも。普段行っている動画での配信がないことから「こんな時だからこそ、妄想力を発揮して、私たちが今どんな服を着ているか…」とリスナーにちょっとしたクイズを出しながら「ちょっとやりにくいところもあるんですけど、今できるやり方で、リスナーのみなさんに少しでも楽しんでもらえるようにお送りしていきましょう」と最後までリスナーに寄り添いながら語りかけた。

 9日の『岡村隆史ANN』(毎週木曜 深1:00)では、岡村が番組冒頭から「家にずっといる。なんにもオモロイことが起きてないんです。きょうも何しゃべったらいいんですかっていう…」と嘆き節。それでも、家でできることを増やすため、ガンプラ作りの再開、実家から届いた鯵(あじ)を使っての干物作り、玄米生活もスタートさせたと明かした上で「あとは…風呂敷の包み方をネットで検索しまして、いろんなものを包んでます」と充実した“おうち生活”についてトークした。

 リスナーに「家でやっていること」を募集した後は、『第43回日本アカデミー賞』の話題賞をめぐって、互いのラジオ内で愛あふれるかけあいを披露していた星野が自身のインスタグラムで公開した楽曲「うちで踊ろう」をオンエア。オープニングトークで話題になった「桃の缶詰」の開封方法をめぐって、直後に放送されているANN0のパーソナリティーである水溜りボンドへのイジりもさく裂。ノリで始まったお便りコーナーの選曲では。4日深夜放送『オードリーANN』で話題となった大江千里の「格好悪いふられ方」がリクエストされるなど、ANNのつながりを改めて感じさせる放送となった。